2010年2月14日日曜日

夜明け


夜明けとともに川鵜を追い払うわけですが、
同時にボートで周辺の様子を見たり掃除をしたりします。
するとビルの合間から冷たい空気をぬけて朝日が差してきます。
かすかに波打つ水面に反射光がゆらいで、幻想的な朝のシーンがひろがります。
森の木々も冬の光を浴びて、より一層冷たさを感じます。

2010年2月12日金曜日

冬の鳥といえば・・・



冬の鳥といえば、歓迎できない連中がいます。
寒い時期に集団で襲来する川鵜です。
彼らは単独は勿論のこと、集団で狩をすることを知っていて、
追い込み漁を得意としています。
1日に自分の体重分の食べ物を捕食するそうです。
漁業関係では年間数十億円の被害にあっているといわれています。
夜明けとともに数羽1セットで飛来してきます。
30分もすると15羽~20羽くらいになります。
まるでステルス戦闘機のように滑空して着水します。
彼らは生息する魚を大きいものは40センチくらいのものまで、食べつくします。
せっかく繁殖したコイやフナが食べられてしまうので、
私も夜明けから職場に来て追い払っています。
写真はホテルのエントランスに立って、狩のタイミングを見計らっている様子です。
雨にも雪にも風にも負けず、たいした根性と知恵を兼ね備えています。
たしか一昨年でしたか、狩猟鳥に指定されましたが猟師は狩猟の対象にしないそうです。
狩猟で撃ち取っても、肉はまずくて食べれないし、くさいので嫌われているそうです。
毎年毎年寒い時期に襲来してきて困ったものです。

2010年2月11日木曜日

冬の鳥たち


まだまだ寒い日が続きますねぇ。
冬は雨が少ないので水辺は減水します。
でも1年を通して一番水が透き通る季節です。
水中の微生物の活動が鈍くなるからでしょうか?
つい最近生まれたコブナやモツゴがまるで動くじゅうたんのようにたくさん群れています。
その数は1000匹以上でしょう。
ここ最近水草が繁殖したのが要因なのか、フナ・モツゴ・コイなどが大量に繁殖しています。
水草はよい産卵床になるでしょうし、卵が孵化したあとは外敵から身を隠す格好の場所となります。
冬はマガモやカルガモが飛来してきて春まで過ごします。
職場には猫を2匹飼っていますが、カモ達はわりと人馴れしていて、
エサが欲しいのか近づいてきます。キャッツ等のドライフーズを投げると
先を争って食べます。
カモは一見穏やかそうな鳥に見えますが、結構気が荒く仲間を威嚇しながらドライフーズを
ついばんでいます。
また、年間通して水辺に生息しているのはシロサギやゴイサギです。
1日中水辺を抜き足差し足で散歩しながら、小魚や甲殻類をついばんでいます。
春が訪れるまであと1ヶ月。待ち遠しいですね。


2010年2月5日金曜日

豊かな水辺


ここは千代田区紀尾井町。
私の仕事場です。
周囲に張り巡らされた高速道路、それに年を経るたびに増えていく高層ビル。
そんな大都会の当たり前な風景に包まれた豊かな水辺があります。
背後は常緑樹と落葉樹がおりなす森があり、カワセミやカケスなどの野鳥が歌を披露します。
岸辺には春ともなれば野草が芽吹き、淡い緑一色となります。
またハトやカラスも集っていますが、ジョギングの人がエサをやったり、
水辺の生き物などをついばんでいるため、人々の迷惑となるような悪さはあまりしません。
白鷺やごい鷺は1日中岸辺で水を覗き込みながらの散歩です。
水中にはコイ・フナ・モツゴ・ライギョなど多くの魚類。
亀・カエル・手長エビ・モエビ・ザリガニなど様々な生き物が共生しています。
そんな都会の不思議なオモチャ箱のような空間の四季を、
徒然なるままに、ご案内していきましょう。